労働問題について企業法務に精通した弁護士が解説

労働問題について企業法務に精通した弁護士が解説

1 労働問題の重要性について

 企業は、従業員と雇用契約を交わしていますが、企業と従業員との間で起こる様々な問題が労働問題です。この労働問題は会社の経営に大きな影響を及ぼします。労働法は労働者を保護するための法律です。そのため、労働法では、労働者を守ることが重視されており、ひとたび労働問題で争われると、多くの場合、経営者側が不利な立場に立たされます。

 労働者側の訴えに適切な対応をしなかったために、訴訟提起されたり、労働基準監督署から調査を受けたりし、企業イメージの低下を招き、経営に大きな影響を及ぼすことがあります。

 しかしながら、中小企業の多くは、労働問題に対しての対策が十分であるとは言いがたい状況にあります。

 労働問題の発生を防ぐためには、トラブルが起きる前に就業規則や労働契約書の整備をしておくことが重要です。労働環境を整備しておくことで、言われもない訴えを退けることができます。

 また、万が一、労働トラブルが起きてしまった場合には、適正な対応をしなければなりません。労働者からの要求を無視し続けたり、軽率な対応をしたりすべきではありません。

 

2 労働問題の類型

 労働問題には様々な形態がありますが、大別すると以下のとおりです。

 ① 問題社員対応
 ② 残業代請求対応
 ③ 団体交渉・労働組合対策
 ④ 就業規則の整備
 ⑤ メンタルヘルス・ハラスメント対策

 

3 弁護士による労働問題対応

 弁護士に依頼することで各問題点に対して法律に則って労働環境を整えることができます。

 多くの中小企業では、労働問題対応の重要性を理解しながらも、労働環境の整備まで手が回せていないという現状があると思いますが、弁護士に相談することで、書類作成、適切な環境整備、適切な処分をはじめとする労働環境の整備を経営者の意見を反映させながら、行うことが可能です。

 

4 労働問題について弁護士に相談するメリット

 弁護士は、いずれの問題に対しても、法的な観点から証拠に基づき事案に即した解決をサポートします。内部調査方法、懲戒処分の可否、損害賠償請求の可能性などについてアドバイスします。弁護士に相談することで、経営者は経営に集中することが可能になります。

Last Updated on 5月 24, 2024 by kigyo-kumatalaw

この記事の執筆者:熊田佳弘

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