1 医療業の特徴について
医師が日々の医療活動を行い、医療機関が健全な経営を行うためには、以下のような問題点があります。
① 患者との関係では、診療契約、医療紛争の対応
② 個人情報保護法に基づく個人情報の管理
③ 従業員との関係では、労働法や労働安全衛生法などの労働法令
④ ビジネスの観点からは、商取引法や経済法
⑤ 医薬品との関係では、薬事法や特許法などの知的財産法等
⑥ トラブルが生じない体制の構築
⑦ トラブルが生じた場合のリスクマネジメント
など多岐にわたる課題があります。
2 医療業において発生しやすい法的トラブル
医療業においては、以下のようなトラブルが多く発生しています。
(1) 未払残業代問題
(2) 問題社員対応
(3) 未払診療報酬問題
(4) クレーム対応
(5) 医療事故問題
3 医療業特有の法的問題に関して弁護士ができること
(1) 人事労務サポート
未払残業代、問題職員対応など労務管理に関わるアドバイスやトラブルを未然に防ぐための方策、従業員の解雇・退職に関する問題への助言、就業規則や諸規程の見直し、パワハラ・セクハラ等のハラスメントを防止するための院内研修等、労働審判・団体交渉等の各種紛争への対応を行います。
① 労務管理に関する各種アドバイス(残業代、問題職員等)
② 就業規則等の見直し
③ 院内研修(ハラスメント研修等)
④ 紛争対応(労働審判、団体交渉等)
(2) 未払診療報酬・医療費回収対応
債権回収はもちろん、未払報酬の発生を極力減らすための制度作りからアドバイスいたします。また、未払診療報酬について、効率的かつ実効的な回収体制の構築のアドバイスをいたします。未払費用の発生を防止するための規程やルールの構築に関するサポートを行います。
① 債権回収
② 未払診療報酬の発生防止体制の構築
③ 効率的・実効的な回収体制の構築
(3) 医療事故対応・クレーム対応
医療事故が発生した場合の対応のアドバイスや、保険会社との協議、患者との交渉などを行うことはもちろん、医療事故とは言えないような場合のクレームに対しても対応のアドバイスを行います。初期対応を誤ると炎上のリスクがあり、病院・クリニックの評判を大きく下げてしまう可能性があります。また、対応するスタッフの負担も大きく、離職の原因になってしまうケースもあります。クレーム対応経験豊富な弁護士がクレームを円滑に処理いたします。また、クレーム対応のポイントに関する研修を行います。
① クレーム対応
② クレーム対応研修
③ クレーム対応マニュアルの策定
④ 医療事故対応
4 弁護士に依頼するメリット
弁護士と顧問契約をする最大のメリットは、医師の先生方が、本業である診療行為に専念できる環境を確保していただくことにあると考えています。労務管理からクレーマー対応、債権回収まで、問題が起きた場合はもちろん、問題がおきていない場合でも、いつでも弁護士に相談し、その解決や予防策を依頼することが可能となります。また、日常から緊密にご相談いただくことにより、弁護士も依頼者様の実情を深く理解することができ、ベストに近い対応や解決策をご提案することが可能になります。
社会的に大きな役割を担われている医療機関の方々を積極的かつ継続的にサポートしたいと考えております。
Last Updated on 5月 24, 2024 by kigyo-kumatalaw
この記事の執筆者:熊田佳弘 私たちを取り巻く環境は日々変化を続けており、様々な法的リスクがあります。トラブルの主な原因となる人と人の関係は多種多様で、どれ一つ同じものはなく、同じ解決はできません。当事務所では、まず、依頼者の皆様を温かくお迎えして、客観的事実や心情をお聞きし、紛争の本質を理解するのが最適な解決につながると考えています。どんなに困難な事件でも必ず解決して明るい未来を築くことができると確信し、依頼者の皆様に最大の利益を獲得して頂くことを目標としています。企業がかかえる問題から、個人に関する問題まで、広く対応しています。早い段階で弁護士に相談することはとても重要なことだと考えています。お気軽にご相談にお越しください。 |